お誕生日プレゼント-Pさまへ 

本日はいつも仲良くしていただき、お世話になっているぴいこさまのお誕生日です♪

コラボプレゼントをお贈りしました~

公開させていただきます。




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お誕生日おめでとうございます♪
   ____/
  /Happy / \
  (  Birthday )
  |\____/|
 _|ミU三8三U三彡|_
( ヽ三o三O三8ニノ )
 `ー――――――′



るるさん、ぼんちゃん、ダリ子でぴいこさんにお話&イラストの合作プレゼントを用意しました☆


るるさん----表紙・挿し絵
ぼんちゃん-----原案・挿し絵
ダリ子がお話書かせていただきましたー!!!




【パラレル】
【ケモミミ】
【童話パロ】
こんな感じですがよろしければ…!!!




(*´ω`*)つ




くまさん表紙




森を抜けた先にあるお城には、山の民を統べる恐ろしい王様が住んでいると言われていました。
王様は紅い眼光で冷酷非情の采配を振ると有名な、狼の王。
山の民はその恐怖によって、狼王に支配されていました。


***


「ええっと、納税品と、青慎の役人採用試験の申込書と、忘れ物は…ないかな」

ある日のこと。
兎の民、夕鈴はお城へ納税の為に出掛けるところでした。

「姉さん、ごめんね。
お城への道中は危ないから、どうか気をつけて。
僕が行けたらいいのだけど…」

「…っ!
いいのよ、気にしないで青慎!
今日は学問所でだいっじな学力テストがあるじゃない!
全力で挑んできなさい!」

そう、今日は夕鈴の溺愛する可愛い弟の大事なテストの日。
そして、夕鈴と青慎の父、岩圭が賭け事に夢中で納税を怠っていた為、督促状が届いた納税期限日でもありました。

「前の王様と違って無理な回収はしないし…
父さんも、ゆくゆくはお役人になってお城で働く(と思いたい)青慎の為にもっとしっかりして欲しいものだわ……!」

滞った納税品は、畑で採れたニンジンや麦。
自給自足分と少しの売上で一家三人、贅沢をしなければ暮らしていける量を差し引いたくらいのそれだった。
納められない量ではないのに、滞ってしまった事で、狼王から目をつけられて…青慎がお役人になれなかったらどうするの!まったく!
しかも、納税を延ばしに延ばした挙句、今日もまた賭け場へ消えた岩圭。

そんな父の不甲斐なさに憤りながら、兎の民夕鈴はお城への道を急いだのでした。

やがて暗雲立ち込めるかの如く目の前を覆う木々が待ち構える森の入り口が見えてきました。

「この森を抜けたら、お城よね…」



1-1.jpg



お天道様が真上にある日中でも薄暗い森を前に、兎の民夕鈴も少し身震いするほどの威圧感を感じました。

「…っ、さっさと行ってさっさと帰る!」

自分に言い聞かせるように大きな声を出し、納税品のニンジンや麦、そしてお役人採用試験の申込書が入った籠を背負い直して足を踏み出しました。
陽の光も届かない暗い森のけもの道。
歩けど歩けど、まるで同じ道をグルグル回っているかのように同じ景色が続きます。

「こんなに、お城は遠かったかしら……?」

ふと、そんな疑問を口にしたその時、前方の木の陰に動く黒い姿を目にしました。

ザザザ、と草を掻き分け現れたのは、紅い瞳の熊の青年でした。

「わわ、ビックリした……!
熊さん、こんなところで何をなさっているの?」

延々と続くけもの道で、まるでこの世に自分一人だけ置いてきぼりにされたような孤独を感じていた兎の民夕鈴は、同志を見つけたかのように喜んで声をかけました。

「そっくりそのままお返しするよ。
こんなところで何をしてるの?兎のお嬢さん。」

紅い瞳の熊の青年は、呆れたように顔をあげ、夕鈴に向けた言葉とは違う低いトーンでこうも呟きました。

「山の民を巻き込むな、魔女め」

「え?もうすぐ雨が上がるな?
雨、降ってました?」

熊の青年の小さな呟きを適当に解釈した兎の民夕鈴に向かって、彼は吹き出して言いました。

「君、兎なのに耳悪いの?
その大きな耳は可愛いだけのお飾りなのかな?」

「なっ……!?失礼な!
正真正銘の兎の民ですぅ!」

プリプリと憤慨する夕鈴に、熊の青年は続けて言いました。

「兎のお嬢さん、状況をわかってる?
僕は熊だよ?君をガブリと食べてしまうかも知れないよ?
さっさと逃げた方がいいと思うけどなぁ。」

言いながら妖しく微笑む紅い瞳の熊の青年に対し、夕鈴は口をポカンと開けて首を傾げました。

「え、私を食べる気ならそんな事言わずに食べるんじゃないですか?
それに、ここは狼の王様が統べる森ですよ!
自分勝手で無駄な殺生は罰せられます!
あなたこそ、危ないから良かったら一緒に森を抜けませんか??」

「君って……」

呆れた、と顔に出して驚く熊の青年を尻目に夕鈴はスタコラサッサと歩き出しました。

「私、お城へ用があるんです!急がないと!ほら、行きましょう?」

向かう先の足下を見ると、陽の光が届かない草むらにも、たくさんの花々が咲いていました。

「こんなところでひっそりと…でもしっかり大地に根を張って生きているのね。
それにしても、見たことない花ね…」

そんな事を独りごちながら、何やら神妙な顔つきで数歩後ろを歩いてくる熊の青年を振り返って見やり、ふと紅い瞳と目が合って心臓がドクンと高鳴りました。


よく見たら、綺麗なお顔…
熊さんにしては、なんだかシュッとしてるし…

「ねぇ、君、もしかしてだけど。
スミレの花って知ってる?」

唐突に、熊の青年が尋ねてきました。

「スミレの花?
さっきもチラッと見たけど…
ほら、あっちの方とかに。」

足下の花々の中に、チラホラと薄いピンクのスミレの花が咲いているのに、夕鈴は気付いていました。
何故なら、他の花々が見たこともないような花だったからです。

「あっち?
じゃあ、あっちへ行ってみよう」

「え?ちょ、ちょっと……っ」

熊の青年は、夕鈴の手を取り、向かう先とは違った斜め先の道なき道へと草を掻き分けて進み出しました。

なんなの!?急に……?

「君は、お城に何の用なの?」

歩みを止めず、熊の青年は振り返って夕鈴に聞きました。

熊の青年が足下の草を踏み締めて歩いてくれているので、支えはいらない程度なのですが、熊の青年は繋いだ手を放そうとしませんでした。

「あの…っ、手を…っ」

放してくださいっ、と最後は言葉にならず、夕鈴は真っ赤になって顔から湯気を噴き出しそうな勢いで動揺していました。

初めて、しかもついさっき出会ったばかりなのに…

熊さんなのにシュッとしているから?
紅い瞳の奥から心を鷲掴みにされたような気がするから?
優しく、でも強く握りしめてくる手の温もりがなんだか安心するから?
とにかく、夕鈴は心臓がドキドキして困惑していました。

「ん?手?」

何が?とわざとらしく笑って、熊の青年は先程よりもしっかり、指を絡めて握ってきました。

「ね、次のスミレはどこ?」

「へっ……!?
あ?あ~………、あそこ、です」

いつの間にかスミレの花を求めて、進む道を決めているようでした。

「あの、熊さん?
スミレの花がいったい……?」

恥ずかしさとわけのわからなさで困惑したままの夕鈴と、しっかり手を握って放さない熊の青年の前に、ザザザと開けた風景が見えました。

「あ、お城…!」

見れば足下の草木は蜃気楼のように揺らめきながら風となって消え、後ろには入り口で見た暗雲立ち込めるかの如く木々が覆う森が……

「あれ!?」

しかしよく見ると、振り返った視線、そのまままっすぐ向こうに森の入り口と思われる光の扉がかすかに見えていました。

「あんなに、しかもくねくね歩いてきたのに…!?」

「この森にはイタズラ好きな魔女が住んでいてね。
時々悪さをするんだ」

「ま、魔女……!?って、えええ!?」


熊の青年を見返すと、繋がれたままの手の持ち主はいつのまにか狼の青年になっていました。
そして、見る者全てが思わず平伏してしまいそうなくらい、威圧的な紅い眼光──

「あれ!?く、熊さん!?」

「ああ、うん、ごめんね。
イタズラ好きの魔女に森の中では熊に変えられていたんだ。
『無垢なる者が見えしスミレの先に真実と未来がある』なんて言われたけどなんのことかわからなくて困ってたんだ。僕、スミレの花がどれなのかもわからないし。どうやらわかったとしても僕じゃ見えないだろうし。
君に出会えて、助かったよ。」

「……!?、……!?」

兎の民、夕鈴はとにかく混乱していました。

熊さんが狼さんに。
狼さんは、体は変わらないのに、先ほどの熊さんよりも大きく見えるくらいの存在感を備えていて…
何より、王様のしるしである王様のマントを羽織っていました。
王様も王様のマントも兎の民夕鈴は見た事がなかったけれど、これが王様、と言えるくらいのオーラを放っているのが目に見えそうなくらいでした。



1-3.jpg




「えと、もしかして、貴方はこのお城に住む狼の王様…!?」

「そうとも言うね!」

山の民が恐れる、狼の王……狼の…?

先ほどまでイタズラな魔法をかけられて熊にされていたとはいえ、とても狼には見えない…狼というよりは小犬?のような様子に切り替わった狼の青年に、兎の民夕鈴はまた戸惑うばかり。

「スミレの心に惹かれて、探し物がみつかるだろう、とも言われててさ!
仕組まれた気もしないでもないけど、僕は森の中で君に恋をしたみたいだ。
良かったら、僕のお嫁さんになってくれないかな?」

「はぁ???」

「魔女もたまには粋なことするんだなー。うん。
で?兎のお嬢さん、僕に会いに来たんじゃないの?」

「はぁ……?えっと、あっ。
納税と、お役人さんの申し込みを…」

「うんうん。それはどうでもいいから、置いたら君の家にご挨拶に行こうね!」

いそいそと兎の民夕鈴が抱えていた籠を受け取り、再び繋いだ手を引いてお城へ入っていく。

「えっと!?あの!?」

「お嫁さん、探してたんだー。
でも皆僕に怯えるか権力につけ込んでくるかの古狸の画策ばかりでさ……。
君みたいに、無垢な心を持った人を、求めてたんだ……!」

嬉しそうに言いながら籠を城へ迎え入れた眼鏡のお役人さんへ手渡し、来た道を引き返そうとする熊の青年……もとい、狼の王様。

目の前で起こっている事に脳内処理が追いついていない兎の民夕鈴は、呆然としながら手を引かれていましたが、はっと何かを思い出したかのように足を踏みしめ立ち止まりました。

繋いだ手が急に重みを感じて、狼の王様は訝しんで振り返り、項垂れて顔の見えない夕鈴を覗き込むようにして言いました。

「どうしたの?兎のお嬢さん……?」

「ど……」

「?」

「どうでもいいって何ですかー!!!」

「!?」

どかーんと頭から爆発の湯気が見えるかの如く憤慨しながら、兎の民夕鈴は狼の王様に詰め寄り言いました。

「民の血税をどうでもいいとか!
役人への就労意識をどうでもいいとか!
……失礼じゃないですかー!!」

「!?」

「督促状が発行されてるんです!
しっかり確認して受理証明発行してください!
そしてそんなお仕事に従事したいと望んでいる民の思いをなおざりにしないでください!」

「…………っ、」

「あなたが王様なら、あなたがしっかりしないとダメじゃないですかーーー!!!」

どかどかどかーんと怒りを落とした兎の民夕鈴を前に、狼の王様はしばらくぽかんと口を開けて紅い瞳を点にしていましたが、ぜえぜえと息継ぎをする夕鈴の肩に手を置いて言いました。

「素晴らしい……!
無垢な上に堅実な精神…!」

「はいい!?」

「この私を勢いで怯ませるとは、さすが私の妻となる女性だ」

「はいいいいい!?」

「では、今すぐ受理証明を発行し、エントリーシートも査定して、そうだ、ついでに入籍届も必要だな、うん。」

「ちょっと、あのーっ!?」

「君の言うことなら、全部、是、でいいよ!」

「何ですかそれ!?
依怙贔屓はいけませんよ!?」

「ああ、そうだな、勿論それも是、だ」

「ちょ、ちょっと本当に何なんですか!?」

訳も分からず困惑する兎の民夕鈴は、ニコニコと小犬のようにしっぽを振る嬉しそうな狼の王様に腰を攫われ、息のかかる距離まで顔を近付けて言われました。

「だから、逃げろって言ったのに。」

「………っ!」

森の中で出会った時から、この紅い瞳に捉われていたのかも知れない──

「もう、逃がさないからね?」

紅い瞳が細く微笑むのを、兎の民夕鈴は、どこか観念する気持ちで見つめるしか出来なかったのです。



***



ある日、森の中で出会ったのは、熊さんではなくて─

恐ろしく苛烈で冷酷非情なだけではない、山の民の日常の幸せの為に盤石な治世を築いた、たったひとりのお嫁さんを愛しぬく、愛妻家の王様なのでした。。。



おしまい。


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もりのくまさんの童謡的なファンタジー感と、不自然に現実的なキーワードを絡めてコミカルを目指し…ました…(言い訳


誕生花 スミレの花言葉…希望、あどけない恋、誠実、小さな幸せ、無垢な心など参照…のつもり…


なぜに森のくまさんなのかというと(笑)
お話、合わせて作っていこうか、と打ち合わせを始めた相手ぼんちゃんが

「物語を考えようとすると…ある日、ある日、…



もりのなっか~♪くまさんに~♪であぁった~♪

って脳内でメロディ回ってなんにも考えられないwww」



とか言うのにバカウケした私が、
「じゃあそのネタでいこう!!!」
と悪ノリした結果なのです(∩´∀`)∩

そして挿し絵担当のるるさんと言えば「魔女」なので←

強引に絡めました←←


るる・ぼん・だりの3人の合作はこうして出来上がりましたー!

書いたお話に、挿し絵描いて貰える喜びを味わえました(≧▽≦)すごい!

るるさん、ぼんちゃんありがとうううう!


そしてお話ダラダラ長くなってしまってごめんなさいいいいいorz




ではでは改めて、ぴいこさんお誕生日おめでとうございます♪


ぴいこさんにとって素敵な一年でありますように(*´ω`*)



コメント

ぴいこさまへ

いつもありがとうございます!
お誕生日おめでとうございます!

3人の役割分担が一番大きなギャグでした☆
キーワードがバレバレすぎるのもギャグでお願いします(爆

今年もよろしくお願いします♡
  • [2016/01/06 16:38]
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あけおめ~

ことよろ~←おそっ

そして、ぴいこ様お誕生日おめでとうございます~( ^^)/▽▽\(^^ )

毎度おこぼれゴチなのであります!(゚д゚)ウマー

シュッとした熊…(*´艸`)ブハッ
イケメンゴリラ並の男前熊なのかしら…?

シュッとした、とか、コリッとした、とかいう表現に弱い私なのでした(*´艸`)ブハッ

RONさまへ

あけおめことよろです!m(_ _)m

すみません、後から知った?のですが、関西弁で多く使われるようなのですw←「シュッとした」
ちょいギャグ的に使ったのですが、伝わらないという…( ̄▽ ̄)おほほ

注釈入れようと思ってて忘れてました←こればっかり( ̄▽ ̄)おほほ

コリッと、は食感ですかね????w

ぴいこさん、お誕生日おめでとうございますo(^▽^)o
ここで言う
そして、ダリ子さんのかわいいお話!たっぷり堪能しました。
コラボ作品楽しそうですよね。きゃっきゃ言いながらあれはどうだこれはどうしようとか相談してる姿が目に浮かぶような、色々ほっこり出来ました*\(^o^)/*

こんばんは~( ´ ▽ ` )ノ

ここ九州でも使いますよ~!>シュッとした
褒め言葉かのようで実は半笑い的な使い方をします私的には(*´艸`)ブハなので安心してください私には通じてますよ(`・∀・´)

コリッとしたは、なんと、「コリッとした美人」という使い方ですよΣ(゚Д゚)うちの母限定かもしれません(*´艸`)どんな美人に使うのかは不明←
きっとダリ子さんみたいな美人にんがんん。

コピ本すすんでいるといいな~|ω・)ジーッ
巨匠の新境地…!

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まるねこさまへ

無謀にもダリ話です(´艸`*)
もう、コラボもさすがにネタが尽きてくるので(爆
なんか変わった事しようとはいつも試みるんですが…
きゃっきゃ言うより、結構みんな真面目に…「大丈夫か?これ」と試行錯誤してますw

ない脳ミソ使って湯気吹いてました(*´Д`)←いつものことw

RONさまへ

> 褒め言葉かのようで実は半笑い的な使い方

あ、ものすごく正確に伝わっていて嬉しいです(爆


> 「コリッとした美人」

初めて聞きましたwwwww
全く想像がつきませんwwwww
食感だとしたら夕鈴さんのTKBを食む食むした時の擬音がと思いましたが←こら
TKBみたいな美人さんってどういう事ですかねwww←違うから!

コピ本…出来るの?私←こればっかり

るるさまへ

絵、描いてくれてありがとう!ありがとう!ありがとう!
ケモミミ最高♡

風邪、お大事にねっ←唐突w

素敵なお話と絵、ごちでした!

ますたぬさまへ

絶賛原稿中に湯気吹きながら書きました(笑)
絵、素敵ですよね!イメージ通り!!
描いてもらえてちょう嬉しいです!

人様の誕プレなのに俺得な件w

おそまつさまでございます!

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