バレンタイン【現パロ注意】 

現パロ
黎夕


パラレルコミュのバレンタイントピ用に。

現パラアンソロでコラボ参加させていただいております、ぴいこ様を唆して
ムリヤリお話書いていただいちゃいました( ̄▽ ̄)

脳内が黎夕【幼馴染】の二人でいっぱいな時期だったのでw


何かチョコ絡みで描けないかな~と思って思いついたシチュを
そのままぴいこ様にむちゃブリしてみました(^◇^)

むちゃブリは私の得意とするところです!←エラそう


黎夕【幼馴染】の黎翔さん(お兄ちゃん)はいつもあ~あ、な結果をもたらす「残念お兄ちゃん」がウリなのですが。

私が絡むと少しでもオイシイ思いをさせてあげたいと親心?が働くのですヨ!

さて、バレンタインはオイシイ思いができたのでしょうか?


ではでは、ぴいこ様による黎夕【幼馴染】バレンタイン

ダリ子コラボ編、どうぞなのです!





*-*-*-*-*



 玄関に置かれた見慣れた靴を見て、黎翔は二階の自室へと駆け上がる。その途中、パタパタとスリッパの音がして後ろから声をかけられた。
「おかえり」
「ただいま。お茶淹れてたの?」
「うん。もう帰ってくるとこだと思って」
 振り返ると、夕鈴がトレイにティーポットとティーカップを乗せて階段を登ってくるところだった。
「タイミングいいでしょ」と、嬉しそうに笑う夕鈴の頭を、黎翔は軽く撫でた。自室のドアを開いて、夕鈴を先に入らせる。慣れた手つきで手際よくお茶を淹れる夕鈴。2人で床に座り、ベッドにもたれかかりながら夕鈴の淹れたお茶を味わう。
「タイミング良いといえばさ。今日丁度お菓子を貰ったんだ。食べる?」
「何々?」
 お菓子という言葉に目を輝かせる夕鈴を、可愛く思いながら黎翔は袋の中を探る。黎翔がお菓子を取り出すよりも前に、夕鈴が言った。
「実はね、私もお菓子持ってきたの。久しぶりに食べたくなって」
 夕鈴はそう言うと、鞄からポッキーを取り出した。封を開けると、一本を自分の口に入れ、黎翔にも差し出した。
 黎翔は箱ごと受け取ると、にっこりと笑った。狼の牙を隠して。

「ねえ、夕鈴。ポッキーゲームって知ってる?」
「んー。聞いたことはあるような気がするけど知らない。どんなゲーム?」
 黎翔は、期待通りの答えに満足そうに微笑む。詳しく知っているのも大問題だ。黎翔は、箱の中から一本のポッキーを取り出すと、夕鈴の前に差し出した。
「はい、あーんして?でも、食べちゃ駄目だよ」
「?」
 夕鈴は、言われた通りにポッキーを咥えたまま首を捻る。ベッドにもたれたまま、顔だけ向き合う二人。黎翔は、少し妖艶に微笑むと言った。
「ルールは簡単。先にポッキーを離した方が負け。じゃあ、行くよ?」
 そう言って、ポッキーの反対の端を咥えようと顔を近づけた。
「?!」
「あぁ。駄目だよ、夕鈴。それじゃあゲームにならない。」
 後退りする夕鈴。黎翔は夕鈴が逃げられないよう頬に手を添え、そしてポッキーを齧った。
 僅かポッキー1本分しかない二人の距離は、キスをするよりも照れ臭くて、夕鈴の顔が真っ赤になった。しかし、それだけでは終わらない。黎翔が、少しずつ少しずつ食べ進め、二人の距離が近くなりーーーー



 ポキン。と、音を立ててポッキーが折れてしまった。夕鈴が力を入れすぎてしまったのだ。
 黎翔は、短くなった残りのポッキーを食べてから微笑む。
「この場合は、夕鈴の負け。顔を逸らしちゃったから。これでルール分かった?」
 コクン。と、頷く夕鈴。黎翔はいい子だと頭を撫でる。
「夕鈴から、食べてきてもいいんだよ?」
「え?」
「それとも、そのままキスして欲しかった?」
「馬鹿……」
 耳まで真っ赤になって夕鈴は、スカートをぎゅっと握り締める。まだドキドキが収まらない。一息つこうとティーカップに手を伸ばした夕鈴に、黎翔が言った。
「じゃあ、次は本番ね」
「本番?!」
 今ので終わりだと思っていた為に焦っている夕鈴の事などお構いなしで、黎翔は新たなお菓子を口に咥えた。
「はい。今度は夕鈴からね?」
「え?!お菓子が違う……」
 ポッキーだったお菓子が、今度は小枝になっていた。さっきよりも短く、振り向いただけでは届きにくい。おまけに黎翔は、ベッドに肘をついてもたれかかっている。正面に回らなければ反対を咥える事など出来そうにない。
「本当にやるの?」
 夕鈴の問いに、黎翔は咥えていた小枝を口の中に放り込んで答えた。
「嫌?なら、夕鈴の負けって事でいいかな」
「う……」
 そう言われると、なんだか悔しいような気もして夕鈴はたじろいだ。
「それとも挑戦する?なら、溶けやすいから急いでね」
 黎翔は、微笑みながら夕鈴を煽る。もう後には引けない。夕鈴は、おずおずと黎翔の正面に回る。黎翔は、夕鈴の腰に手を回して誘導し、自らの脚の上に跨らせる。
 しかし、反対の手は依然ベッドに頬杖をついたまま動かさない。夕鈴の頬に添えて引き寄せるような事はしない。夕鈴自ら顔を寄せて来るのを待っているのだ。黎翔は、昔からよく知る夕鈴の困り顔に、恋人らしい恥じらいが混じるのを楽しそうに眺めた。

幼馴染バレンタイン


 夕鈴は、震える指先で黎翔の服を小さく掴むと意を決して小枝を咥えた。出来るだけ目を伏せても、その紅い瞳に捕まってしまう。けれど、閉じる事は出来ない。目を閉じたら、まるでキスを強請っているようで恥ずかしい。
 そうこうしている間に、小枝が溶けて二人の口の中に甘みが広がる。黎翔は少しだけ食べ進めた。そして、夕鈴もまた応えるようにほんの少しだけ食べ進める。意外そうに夕鈴を見つめながら、黎翔は更に食べ進める。そこが夕鈴には限界だった。
「ちょっと待って」
 口を離して夕鈴が言った。
「これ、離した方が負けなんだよね?」
「うん。そうだよ」
「じゃあ、二人とも離さなかったらどうなるの?」
「引き分けかな」
「お菓子が無くなったら……」
「お菓子が無くても、俺は離さないけど?」
 見る間にぼふんっと真っ赤になる夕鈴。逃げ出しそうになるのを黎翔は、寸前で捕まえる。
「夕鈴、待って」
「え?何々?」
 突然の真剣な声色に、夕鈴もまた真面目な顔になって黎翔に近づいた。素直なところは昔から変わらない。黎翔はくすりと笑いながら言った。
「唇にチョコがついてるよ」




「お兄ちゃんの馬鹿ぁーーーー!」
 夕鈴が、黎翔の部屋を飛び出した。
 黎翔は、明日夕鈴の機嫌を取るために駅前のケーキ屋に寄ってから帰ろうと心に決める。袋に残っていた小枝を口に放り込む。さっきの方が美味かったななどと考えながら、ティーセットを片付ける。
 夕鈴の唇に着いたチョコを舐めとる“ついで”にしたキスは、少し夕鈴には大人の味過ぎたのかもしれない。




*-*-*-*-*


現パラアンソロもこの二人のお話で参加されてます(*´ω`*)

もちろん単品でもお読みいただけるお話になってますよ~
(ちゃっかり宣伝)


初めてのモノクロ原稿に四苦八苦した挿し絵担当です…←

ぴいこ様には何から何までお世話になりましてあらゆるご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした…←ここで言うなし!

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