足湯 

原作寄り
夕鈴、黎翔




SNS白友さんのステキなSSに萌えて勝手に捧げました( *´艸`)




SS転載許可いただきました♪

ぴいこ様、ありがとうございます!




【本編寄り】【黎翔&夕鈴】【微糖】



=== 混浴 ===


 小さなため息をついて、黎翔は筆を置いた。自室に持ち込んだ、今夜片付けるべき書簡の山はまだ半分片付いただけだ。

 黎翔は、気分転換のために湯殿に向かった。何かと面倒なので、共は付けない。

 今夜は、逢えそうにないな……。


 そう思いながら、黎翔は湯殿の戸を開けた。

 着物の帯を解いていると、湯殿から水音が聞こえてきた。

 掃除でもしているのだろうかーーーーー。

 煩わしく思いながら、黎翔は音のする方へ向かった。湯気が立ち込めるその中に、1人の人影。その人物も、黎翔の足音に振り返った。


「夕鈴⁈」
「陛下⁈」

 重なる二人の声。黎翔は慌てて背を向けた。思わず戸惑いが口から零れる。

「どうして今ーーーーー」
「今夜は冷え込んで、なかなか寝付けなかったので、侍女さん達が用意してくださったんです。陛下は、お見えにならないと伺ったので、お言葉に甘えました」
「そうなんだ……」


 黎翔は、共を付けずにやって来たことを後悔した。水音が夕鈴の存在を際立たせ、嫌でも耳に届く。

「あの……。陛下」
「何?」

 背を向けたままの黎翔に、夕鈴がの声をかける。そして、黎翔は自分が居たら夕鈴がお湯から上がれないことに気がついた。

「夕鈴っ、あの……」

「せっかくですから、陛下も御一緒にいかがですか?」

「えーーーーーっ!」

 黎翔の脳内から、重要な案件が片手では足りない位消え失せた。それ程の威力を持った言葉だった。

 黎翔は、しばらく固まっていた。それを拒否と捉えた夕鈴は、慌てて湯から上がろうとした。

「すみませんっ。それじゃゆっくり出来ませんよね。私もう上がりますから」
「えっ?ええ?!」

 振り向いた黎翔が見たのはーーーー。足湯をしていた夕鈴の姿だった。

 黎翔は慌てて、夕鈴の腕を掴んだ。

「いや、その、そうじゃなくてーーーーー」

 その時、侍女がやって来た。

「お妃様。お湯加減はいかがですか?ただいまお飲み物をーーーーー」

 彼女が見たものは。

 脱ぎかけの衣の陛下が、夜着姿の妃の腕を掴み引き寄せる姿でーーーーー。

「失礼いたしました」

 侍女は、慌てて退室した。


 黎翔は腕を離し、夕鈴はうつむいた。

「何と無く、出にくくなったね……」
「はい……」

 夕鈴は侍女が持ってきた飲み物を茶杯に注ぐと、黎翔に微笑んだ。

「とりあえず、お茶にしましょうか」
「そうだね」

 二人は、足を湯に浸しながらお茶を飲む。夕鈴は、はっとして言った。

「このままでは、陛下が湯浴みできませんよね。しばらくしたら戻りますから、どうぞ、陛下はごゆっくりとーーーー」
「ううん。ちょっと気分転換したかっただけだから。それに、湯浴みより、こうして夕鈴のお茶を飲んでいたい」
「そう……、ですか……」


 照れて俯いた夕鈴の足が、湯の中で黎翔の足に触れる。

 一瞬、ビクンと肩が跳ねたが、慌てて離すのもおかしい気がして、夕鈴は動けなかった。

「お湯……、熱いですね……」

「うん。そうだね……」

 何と無く目をそらし合う二人の頬が真っ赤に染まっていたのは、湯気のせいだけだろうか。


いい風呂の日足湯


※・※・※・※・※・※

ぴいこ様、ありがとうございました\(^o^)/





SNS2013/11/26(いい風呂の日!)

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