誘惑 

原作寄り
浩大








ちょびっと大人風味(≧▽≦)







SNS白友ぴいこ様からなにやらおいしいお話を頂きました。

特に公開するつもりもないので、とか仰るので・・・

何を勿体ない!!!っと「挿し絵描くから是非とも公開をををぉぉぉぉ」と懇願しましたwww






ステキな大ちゃんのお話でっす!

絵とかいらんて?わかってますよぅ!←

でもお願いしなきゃこのステキなお話、世に出なかったんですよぅ!

私には絵しか献上できる物がなくてですねぇ~(・_・;)

って事でお目汚しはいつものコト☆ご容赦くださいまし!












【誘惑】


 夕餉の材料の買い出しに賑わう下町を、浩大はノンビリと歩いていた。

 屋根の上ではない。道の上を、だ。いつもの装束ではなく、ごくごくありふれた下町の服を着ている。

 ふらふらと、商店街の店先を物珍しそうに眺め歩きながら、ちょこちょこと買い食いする。
 再び浩大はある店の前で足を止めた。店内から漂ういい匂いに釣られたらしい。おもむろに浩大が懐から取り出した袋に、店主は目を丸くした。じゃらり、と大きな音がなり、見るからにたくさんの硬貨が入っているように思われたのだ。その中から代金を取り出す。見慣れない顔と、不用心なその行動に店主は思わず声をかけた。

「お客さん、旅の人かい?」
「ん、まーネ。この辺は何が美味しいノ?適当に見繕ってヨ」
「はいよ」
 店主は、揚げ饅頭を数個袋に詰めながら、囁いた。

「そんな大金チラつかせたら不用心だよ。気をつけた方がいい。最近この辺りに、スリが出るらしい」
「へえ?治安は悪くなさそーだけど」
「それがなあ。どこからか良くねえ連中が住み着いちまったみたいでな……」
 店主は深い溜息を着く。浩大は、ふうん、と興味なさそうに相槌をうちながら、買った揚げ饅頭に噛り付く。店主の愚痴を聞きながらも、その瞳には鋭さが宿った。

 大体の話を聴き終え、浩大は店を出た。

 さて、何から始めようか。

 浩大が当てもなく、角を曲がろうとすると、突然何かにぶつかった。

「きゃっ!」

 相手は大きな荷物を抱えた女性だった。その荷物を入れていた袋が破れてしまったらしい。小さな悲鳴とともに、野菜や乾物、調理小物などが道に転がった。

「ごめんなさいっ!お怪我はありませんか?」
 その女は、何よりもまず先に、ぶつかった相手の浩大を気遣った。

「俺はへーき。アンタは?」
「私も平気です。ありがとうございます」
 女は、はにかみながら答えた。
「荷物、悪いナ。痛んでなきゃいいけど」

 浩大は、道に散らばった品物を拾い集めた。袋が破れた状態でこれらを1人で運ぶのは不可能に思えた。

「よかったら、俺が運ぶの手伝おうか?ぶつかったお詫びにサ」
「ええ?!そんな!申し訳ないです」
「いいから。遠慮しないで、サ」

 女は一度は断ったが、何せ荷物の量が多い。浩大の申し出を、有難く受け入れた。

 この町の事、好きな食べ物の事。二人で他愛のない話をしながら歩く。そうして女の家に辿り着いた。その家は町の外れの、寂しい場所にあった。
 品物を台所に運び入れると、浩大は言った。

「じゃあ、俺はこの辺で。」
 立ち去ろうとした浩大の袖を、女が掴んだ。
「待ってください!運んでくださったお礼をさせてください」
「お詫びの御礼、か」
 浩大は楽しそうに笑う。ここまでの道すがらも話が弾んでいたし、確かにこのまま別れるのは惜しい気がした。ーーーー、まだまだ聞きたい話がある。

「じゃあ、一緒に飯でも行こうか。そん時は割り勘で、サ。御礼のキリが無いから」
 浩大の言葉に、女は満面の笑みで「はいっ」と、頷いた。

 少し道を戻り近くの飯店へ入る。ちょうど夕餉時。店内は大勢の客で賑わっていた。

 女は旅人だと言う浩大の為に、飯店のお勧め献立と、美味い地酒を注文した。

 その後の二人は、酒が入った事もありますます話が弾んだ。女は聞き上手だった。表情豊かで、相槌も酌も絶妙の頃合いだ。

 しかし、楽しい時間は早く過ぎる。辺りはすっかり暗くなり、食事も酒を底をついた。

「はあ、美味かった。そろそろお開きに……」
 そこで浩大はギョッとした。女が机に伏して眠っていたのだ。声をかけても、軽く揺すっても目を覚まさない。
 やれやれ、と、浩大は溜息をつき、女を軽々と抱き上げると先程の家まで運んだ。

「家に着いたヨ」
 それでもなお、女は起きない。ふと視線を巡らせると、台所の先の扉が半分だけ開いていた。その先は寝室らしい。寝台が見える。

 浩大は小さく溜息を着いた。

「ちょっと悪いネ」

 小さく詫びを入れて、扉を足で開く。女を起こさないようにそっと寝台に横たわらせた。

「んじゃ」

 足早に立ち去ろうとした浩大の袖を女が掴んだ。

「待って……」
「起きた?」
「少し……、胸が苦しいの……」

 女はそう言いながら、襟元を緩める。

「大丈夫?」

 女は、顔を覗き込んだ浩大の手を引き寄せる。不意をつかれて体制を崩した浩大を組み敷くと、女はその胸に頬を摺り寄せた。

「貴方を思うと、胸が苦しいのよ……」
「何?……酔ってんノ?」
「私……、本気よ……」
 女は、浩大の襟元を開き、そして、鍛え上げられた胸板にそっと触れた。

「素敵……」

 女は、浩大の首筋に唇を這わせる。

 無感情にそれを受け入れていた浩大は、目を細めると口だけを笑うように歪ませた。

 クルリと形成を逆転させ、女を寝台に縫い止める。

 驚く女の瞳を覗き込み、

「俺、攻められるの、好きじゃないんだよネ」

 女の両手を掴んで、左手で頭上に纏める。

 そして、右手を女の着物の中へと挿し入れたーーーー。







誘惑大ちゃん




 ビクっ!と、女の肩が揺れ

 引き抜いた浩大の手には短剣が握られて居た。

「あと、武器を隠し持ってる女もネ」
「!?」
「俺、もう財布持ってねーヨ」
「貴様っ、いつからっ?!」

 女は浩大の下から抜け出そうとするが、それは叶わない。
 あっという間に女は捕縛される。

「いつから?最初からダヨ」
「何故?」
「どんな店なら、野菜と干物と鍋が一緒に買える?そんな店、俺は知らないネ」
「ちっ!」
 女は顔を歪ませ、口笛を吹く。

 しかし、仲間は乗り込んで来ない。

「お仲間なら、その辺に転がってるヨ」
 浩大はニヤリと笑うと、窓枠に飛び乗る。

 辺りはガヤガヤと警備隊の駆けつける音がして、浩大は窓から屋根へと上がる。

 スリ集団の摘発いっちょ上がりっと。

 浩大は口笛を吹きながら屋根を渡り、夜の闇へと姿を消した。



(おしまい)



んんんんんん(≧▽≦)

ぴいこ様いつもありがとうございますなのです~~~!


大ちゃん・・・!(悶絶)




SNS2014/06/30ぴいこ様SS日記より抜粋




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