紅い華 4 

軍服パロ










かなめ様からいただいてきたお話続きです(*^▽^*)






今回は大ちゃん!
大ちゃんを所望される声があがったので、書いてくださいました!





大ちゃん!!!!!(なんだ←



大ちゃんです、大ちゃんに見えなくても大ちゃんのつもり、なんです・・・
(´・ω・`)










紅い華 4



「―――お取り込み中スミマセン。」
「ッ!!?」
二人きりだったはずの部屋で突然かけられた第三者の声。
それは困ったようでいて、ただからかっているだけのような、そんな声だった。


「こここ浩大っ?」
弾かれるように振り返って見てみれば、予想通りの人物がニヤニヤしながら立っている。

(見られたっ!)
途端に羞恥が込み上げ、夕鈴は真っ赤な顔で慌てて彼から身を離した。
…といっても、腰はしっかり拘束されていたから膝から降りることはできなかったのだけ
ど。


(見られたっ!)


紅い華4


本日、夕鈴は仕事が休み。
何をしようかと思っていたら、ワガママ小犬が「手作りのお菓子が食べたい!」と言い出
した。
他に予定もないし良いかと思って差し入れを持ってきて、いつものように膝に乗せられ無
駄に甘いセリフをさんざん聞かされて。

…と、そんなときに声をかけられたのだ。

婚約者(候補)なのだからおかしくはないけれど、とにかく恥ずかしい。
できれば今すぐ、どこかの穴に隠れてしまいたかった。


「…なんだ?」
一方、司令の方は特に慌てたりもしていない。
二人の時間を邪魔されたことに機嫌を悪くして浩大を睨む。

「オレだって好きで邪魔したわけじゃないっスよ。」
仕事仕事と浩大が手をパタパタと振り、司令は仕方ないとため息をついた後で夕鈴を隣に
下ろした。
こんな風に扱われるときは、おそらく夕鈴には聞かせられない話だということ。
それを察して少し離れると、浩大は短く彼に耳打ちする。

「―――分かった。」
一瞬にして彼の雰囲気が仕事モードに変わり、立ち上がると受話器を手に取る。
そしてどこかへ繋いで指示を飛ばし始めた。


その間、浩大は指示待ちなのか、遠慮なくソファに腰かけてテーブルの上のお菓子を食べ
始める。
司令のために作ったのだけど、たくさんあるからまあいいかと放置することにした。

「会うのは久しぶりね。」
ちゃんと噛んで食べなさいと注意しながら言う夕鈴に、浩大は苦笑いで肩を竦める。
「ここんとこずっと外にいたからネ。相変わらず人使い荒いんだよ、あのヒト。」

諜報部隊所属の浩大は任務で基地をあけることが多い。
さらに、特例措置とやらで司令から直接命令を受けて行動することもあるらしい。
本人が言う以上に優秀だということは夕鈴にも分かっていた。
…本人の態度がこんなだから、いまいち分かりにくいけど。

「お疲れ様。」
てきぱきとお茶の準備を済ませ、カップを彼に差し出す。
するとそれも勢いよく飲み干して、またお菓子に手を伸ばしてきた。
…熱くないのか心配したけれど、本人は至って平気そうだから大丈夫なのだろう。
「浩大のおかげで作戦が立てやすいって李順さんも言ってたわ。」
―――これは本人がいないところで聞いた話。
それに彼は照れるわけでもなく、むしろ自慢げににかっと笑った。
「そうそう。西の反乱が予想以上に早く収められたのもオレ達のおかげだからネ。」
「そうね。ありがとう。」
「え?」
夕鈴がふふっと笑うと、浩大の顔がきょとんとなる。
意外なものを見たような、そんな顔だ。
「そのおかげで、司令もケガ一つしなかったんだもの。」
「―――、ああ、あのヒト すぐムチャするからね。」
変な顔をしたのはほんの少しの間で、すぐにいつも通りに戻った浩大はケラケラ笑った。
それに、笑い事じゃないと夕鈴は目をつり上げる。
「全くよ。軍の最高司令が戦場の最前線に出るなんて何を考えてるのかしら。」
「…まだ根に持っていたのか。」
戻ってきた司令が再び夕鈴の隣に座る。
渋い顔をした彼に、夕鈴はびしりと指さし怒ってみせた。
「当たり前です! 本気で心配したんですからね!」


…こちらの心配を知りもしないで。

几鍔や浩大や李順さん達みたいに、私は何もできない。
遠くから祈るだけしかできない無力な私。
もし何かあったらと、彼が戦地に赴く度に不安に思っている。

だから、知らない場所で無茶をしないで欲しいのに。


「ごめん、ごめん。」
「反省心が見えません!」
にこにこしながら言うものだから、夕鈴の怒りはおさまらない。
すると、次の手段とばかりにぎゅっと抱き込まれた。
「…ッ ッ離してくださいー!」

そんな甘々演技で懐柔しようったって、そうはいかないんだから!


「―――浩大。話は通しておいた。詳しいことは李順に聞け。」
夕鈴から見えない位置で、彼は浩大を追い払う仕草をする。
「ほいほーい。じゃ、ゴチソーサマ!」
空気を読める優秀な彼は、クッキーをいくつか手に取ると、さっさと部屋を出ていった。







「お礼なんて初めて言われたな…」

任務なのだから当然のことをやっただけだ。
彼女もそれは分かっている。分かっていて、そう言ったのだ。

「……悪くないね。」








SNS2014/06/22




→続きます♪






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