すれ違い 

SNSのコミュで、コメントキリ番踏みぬいて、リクエスト権GET!





むちゃブリリクエストしてみました(コラ←






書き手さんってホントすごいですよね。
尊敬します(*^▽^*)





という事で、リクエスト内容は




「この絵にSSつけて下さい」


ぼっこリク


大ちゃんスキーな書き手さんに対して

大ちゃん的なフリをかませつつ「黎翔×夕鈴、原作寄り縛り」でお願いしました
(*^▽^*)

私の中では、敬意あるイヤガラセという名のむちゃブリ(ナニソレ←

にも関わらず、最高にステキなSSとなって返ってきました!
すごい!すごい!

ありがとう、ひなたぼっこ様\(^o^)/



SS頂いてきたので良かったら妄想のふり幅を妄想して読んで下さいませ←






《すれ違い》



「きゃあっ!!」

悲鳴とも取れる声と共に駆け出して来たお妃ちゃんの、霰のない姿に。

俺は思わず手を伸ばして、その先へ駆けて行くのを制止した。

邪な事を思っての行動かと問われると、断じて違う。

この先は人目もある庭で、その姿で出られるとどうなるか。

想像しただけでも、背筋が凍りそうダロ。

俺一人なら、何とかあの人の怒りも交わせるだろうからさ。

そう思っての行動だったのに。


―――――どうして、こんな事になっちゃったんだろうネ。



****


遡ること、半刻程前。

夕鈴は一日の汗を流すべく、湯浴みをしていた。


黎翔の政務が忙しく、夕鈴はここ数日政務室に立ち入る事を禁じられ、寂しい思いをしていた。

黎翔は黎翔で、夕鈴の部屋に顔を出す事はおろか、立ち話をする暇もない程の多忙を極めていた。


陛下はお忙しいというのに、そのお手伝いが何も出来ないなんて・・。

こんな時、本物のお妃様なら、陛下の疲れを取って差し上げる事が出来るのに。

陛下のお役に立つ事が、陛下の負担を減らす事が、本物なら出来る。

だけど、私はあくまでバイトで、偽者なんだから。



そんな事を考えながら、夕鈴は知らず溜息を落とす。

李順から政務室に来ないようにと言われて、もう数週間が過ぎた。

政務室に来ないように、王宮にも足を踏み入れないように。

そう伝えられた時の、李順の眉間の皺を見て、夕鈴は苦笑し。

老師の所と部屋でお妃教育に励みますと、そう言うしかなかった。


陛下は、ちゃんと寝てらっしゃるかしら。

お食事は、摂っていらっしゃるかしら。

体調は、崩されていないかしら。


もう何日も顔を見ることさえ出来てない黎翔を夕鈴は自然と心配する。

好きな人の事を心配するのは、当たり前のことなのに。


こんな風に思う事さえ、失礼に当たるのかと、当たり前の事さえ分からなくなり。

境界線が見え隠れし、どこからどこまでが通常かも、霞んで見える。

所詮はバイト、内情に首を突っ込んで良い訳がない。

だけど、閉じ込めた想いはどんどん大きくなり、胸に秘めているのが苦しくて。


「へい、か。・・・好き・・・」


何度目かの深い溜息と共に、その想いは自然と零れ落ち。

それは、誰にも聞かれる事なく湯船に吸い込まれるはずだった。

それなのに。


「――――――っ、夕鈴・・・、それ、本当?」


背後から掛けられた声に、夕鈴は心臓が飛び出る程驚き。

恐る恐る振り返ると、そこには予想通りの人物が立っていた。



****



事の発端は、数週間前。

脅迫文が送られてきた事から始まった。

脅迫が怖くて、国王などやってられないし。

もっと言えば、死ぬ事さえありきで今迄やってきた。

しかし、その脅迫の対象が妃となれば話は別で。

夕鈴が政務室に入室している事が、政に介入していると考えた輩の浅はかな行為なのは明らかだった。

しかしこれ幸いにと、李順は夕鈴の「囮」の提案をしてきたのだ。

それが一番手っ取り早いかもしれない、それは正論だったが。

だからと言って、そんな危険な真似を何度もさせる訳にはいかなかった。

「だったら夕鈴を政務室に入れなければ良いのだろう?」

不満そうな李順を無視して、そう言うと。

「しかし、それでは脅迫に屈した事になりませんか?」

そう食い下がる李順に、黎翔は少し考える。

「ならば、私は執務室に篭る事にしよう。私がいない政務室に妃は用はないのだと、分かれば良いのだろう?」

そしてその間に、誰の仕業か突き止めろ。

黎翔は李順にそう告げると、不機嫌を露わに早速執務室に篭る事にした。


しかし、その後がまずかった。

悪い事とは重なるもので。

豪雨による洪水で各地に被害が相次いぎ、その復旧と対応に追われる事となった。

当然通常の業務は待ってはくれず、脅迫状の調査も秘密裏に進めなければならない。


そうこうしている内に、夕鈴と会えないまま数日が過ぎ。

疲れた身体を湯で癒そうと、黎翔は湯浴みに来たのだが。

なぜか慌てて止める侍女を、苛立ちを隠す事なく下がらせる。

まさか、夕鈴がそこを使っているなど、この時の黎翔は夢にも思っていなかった訳で。

最初は湯船から聞こえた水音に、刺客でもいるのかと身構えたくらいだった。

ゆっくりと気配を殺して近付くと、立ち込める湯気の中に人影が見えてくる。

目を凝らし確認すると、それが夕鈴だと分かり、黎翔は殊の外動揺した。

しかし外で湯上りの用意をしている侍女の手前、すぐ出て行くのは宜しくない。

どうしたものかと、夕鈴の後姿を見ながら、考えを巡らせていると。


「へいか・・・好き・・・。」

僅かな水音と共に聞こえた、夕鈴の声。

その言葉を聞いた瞬間、黎翔は思考が止まった。


しかしそれと同時に、一瞬の内で様々な可能性を考えたが、それを熟考する余裕はなく。

「・・・夕鈴、それホント?」

気が付けば、その真意を尋ねていた。


その瞬間、夕鈴はビクリと肩を震わせ。

恐る恐る振り返り、黎翔の姿を確認すると、ボンッと顔を赤くした。


「えっ!?な、なんっ、へっ、へい・・・・!」


それと同時に夕鈴の口から出た声は、混乱と羞恥で言葉にならず。

それでも、今自分が一糸纏わない姿だという事に気付く。

「ま、ちょっ、へい・・・、ここ、わたっ・・・!」

夕鈴の慌てぶりに、黎翔はクスリと笑い。

おもむろに、夕鈴のいる場所へと近付いていった。

一方夕鈴は、どんどん自分に近付いてくる黎翔を見ながら何も出来ず固まっていた。

黎翔はあっという間に夕鈴との距離を縮め、その隣に腰を下ろし湯に浸かった。

「ねぇ、今・・・僕の事、好きって。そう言ったよね?」

黎翔の直球過ぎる質問に、夕鈴はさらに身動き一つ取れず。

顔を見ることも出来ず、膝を抱えたまま俯ていた。

そんな夕鈴の頭を、黎翔はそっと撫で。

その仕草に、夕鈴はピクリと反応するものの、終始無言で俯いていた。

しばらくそのまま夕鈴の出方を待っていた黎翔だが。

身体を丸めて、自分に背中を向ける夕鈴に寂しさを感じ始めた。

「ねぇ夕鈴?少しで良いからこっちを向いてくれない?」

「・・・・っ、へいかの・・・ばか・・・」

黎翔にとってここがどこで、今二人がどんな状態かという事は頭からすっかり抜け落ちていた。

そんな事は二の次で、夕鈴が零した『好き』という言葉の真意を知りたかっただけなのだが。

黎翔のそんな気持ちを知るはずもない夕鈴は、そんな風に返すのがやっとだった。

ばかと言われて、このまま夕鈴を追い詰めるような事はしたくない。

そう黎翔が思った時。

「・・・私の気も・・・知らないで・・・」

夕鈴が涙声で呟いたその言葉に、黎翔の何かがプツっと切れた。

「“私の気も知らないで”と君は言うが。ならば、私の気持ちを君は知っていると言うのか?」

そう言ったかと思うと、黎翔は夕鈴の前に回りその顎を持ち上げ。

噛み付くように、唇を奪った。

「――――――――っ!!」

突然のそれに、夕鈴の頭は真っ白になり。

口内に入ってくる熱をただ受け入れるしかなかった。

「んっ・・・・、ふ・・・・・ん・・・」

鼻から抜けるようなその声に黎翔は煽られ、更に深く貪るように口付ける。

角度を変え、何度も何度も全てを舐め取るように、黎翔は夕鈴の口内を味わった。

長い口付けの後、ようやく唇を話した黎翔が。

「僕は・・・、こういう意味で、夕鈴が好き・・・君は、どういう『好き』なの?」

夕鈴を抱き締めながら耳元で囁き、その肩に顔を埋めた。


黎翔は何かをふっきったようで、その顔はスッキリとしていたが。

対する夕鈴は、混乱の極致にたたされていた。

長湯の上に熱い口付けをされ、とどめに好きだと甘い声で囁かれて。

のぼせ上がった夕鈴の意識は、ここまでが限界だった。



突然身体に重みを感じた黎翔は、真っ赤になって目を回す夕鈴の顔を見て。

慌てて夕鈴を抱きかかえ、湯船から上がった。

このまま侍女に任せる訳にもいかず、黎翔は大判の布で夕鈴の身体を包み。

常備してある果実水を含み、夕鈴に口移しで飲ませた。

夕鈴の喉がコクンと上下し、そうやって何度か飲ませていると。

程なくして、夕鈴はゆっくりと目を開けた。

「・・・・ん、へい・・?・・・・きゃあっ!!!」

覚醒と同時に、意識を奪った張本人とも言える人物が目の前に移り。

夕鈴はまたパニックになり、そのパニックは混乱を極めた。

ガバッと勢いよく飛び起きると、あろう事か、外へ飛び出してしまったのだ。

自分が大判の布を巻いただけの姿だという事に気付きもしないで。



そしてその頃。

浩大が夕鈴の悲鳴を聞き、近くまで足を運んでいた。

踏み込む訳にもいかないその場所柄、少し様子を見ていると。

大判の布一枚の姿で駆け出してくる夕鈴に、流石の浩大も絶句した。

「お妃ちゃん、そりゃないぜ・・・」

浩大は一瞬迷ったが、まさかこのまま外に駆け出すのを黙って見ている訳にもいかず。

しぶしぶ、布一枚の夕鈴に手を伸ばし、抱き止めた。


ぼっこリク



「お妃ちゃん、―――――そんな格好で、どこ行くの?」

浩大は苦笑しながら、夕鈴に問いかけると。

後ろから急激な冷気が降ってきた。

「浩大、夕鈴をこちらへ。」

その冷ややかな空気と共に発された声は、氷のように冷たく。

「お妃ちゃん?ほら、へーかが呼んでるぜ?・・・頼むから、ちょっと、離れてくれる?」

その冷気を発する主を振り返り、浩大は夕鈴から距離を置こうとするが。

「陛下、来ないでください!」

夕鈴は浩大を盾にするように、浩大の後ろに隠れてしまった。

「「―――――――!!!」」

それに困ったのは浩大で。

「いや、ちょっとお妃ちゃん?喧嘩するなら、俺を巻き込まないでくれる?」

「浩大、お前覚悟は出来ているんだろうな・・?」

「いやいやいやいや!俺っち関係ないっしょ!?」

「浩大を脅したってダメですからね!」

「ゆ、ゆーりん、ごめんね?謝るからその格好で浩大の後ろに隠れるとか止めてくれる?」

「だから、喧嘩に俺を巻き込むなって!」

「浩大、だから早く夕鈴を渡せ。」

「いやです!絶対陛下のところには行きません!」

「・・・・・もう、勘弁してヨ・・。」


先の見えないやり取りに、浩大はがっくりと項垂れて。

「お妃ちゃんごめんな?」

そう言ったかと思うと、サッと身を翻し。

瞬く間に、木々の中に姿を消した。



その後しばらくの間、二人の声が響きあっていたとかいないとか。

“喧嘩するほど仲が良い”“夫婦喧嘩は犬も食わない”

しばらくの間そんな噂が囁かれ、側近の胃を痛めたが。


この後、どうやって二人が仲直りしたのか。

それは、二人だけの秘密。



****


うわーん(ノД`)・゜・。

ステキすぎるぅ~


これだからむちゃブリリクエストはやめられない・・・!←



SNS2014/05/15 ひなたぼっこ様SS日記より抜粋









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